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続子アルベド

ブルーベリー取ってきたよ!ルベド!!

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ラビットアイって種類いいね、赤っぽいのと黒っぽいのがあるんだよ!

ルベド「なあ、その色で食べ物を関連付けるの止めないか?」

何故さ?ルベド、好きなのに…
ルベド「おまえ、食べられる側の気持ち考えたことあるか?」

考えないよ。そんなことしたら食べれなくなっちゃうじゃないか。
ルベド「そっか、それならいいんだ。」

それからルベドは答えてくれない。
仕方ないからニグレドと話す。

ニグレド「あのな、例えばアルベドは白米美味しいって目の前で
食べられたらどんな気持ちだ?」
嬉しいよ!白いのが好きって事は僕の事好きって事だよね!?
ニグレドは深い溜め息をつきながら手で額を冷してる。
ニグレド「だからな、もしも『お前が生きたまま食われたらどんな気持ちだ』?」
僕は白米じゃないから白米の気持ちは分からないよ。
ニグレド「お前白米を自分だと関連付けて考えてみろよ。
白=アルベドだから白米はお前なんだよ。」
なんだよ、僕は白米の様に食べられるだけの弱い存在なの?
665まで同一のあいつらと同じ存在だとでもいうの?
あいつら苦手なのに、どうしてニグレドはこんな酷いことを言うんだ。
僕は「よくわからないよ」と言葉を濁す。
何だろう、すごく、気分が悪い。
ニグレド「顔色悪いな、"気持ち悪い"のか?」

僕はうずくまり涙とよだれを必死で堪えてる。吐き気がする…

「ニグレド!」
ルベドが駆け寄ってくる。
ルベド「こいつ、『考えたら食べられなくなる』って言ったんだ…!」
ニグレド「そうか…」
ニグレドは口許に手を当て考え込んでいる。
僕はあいつら(665まで)とほとんど変わらないのに再生能力が異常なだけで気持ち悪がられてる。恐れられるのは大した事じゃ無いけどあきらかにそれは僕があいつらとは異質を意味して、あいつたちとは、どう頑張っても同質にはなれない。
情けなくて涙が零れる。だから僕はこの能力を誇りに思う以外、道がない…。
「アルベド、立てるか?」
二人係で僕は椅子に運ばれた。
「…とりあえず、しばらく、色と食べ物と人物を無理やり関連付けるのは止めるよ…」
二人は安堵した様子だった。

一晩何も食べなかった僕はよく眠れずぼんやりとやりきれない気持ちでむしゃくしゃしていた。
朝目覚めてパンと麦ご飯が無性に食べたい!と言うと二人は呆れた顔をした。
少し笑って見えたのは僕の勘違いだろうか?
僕は涙と鼻水を必死でこらえながら無我夢中で食べた。虚しさは安心へと移ろう。
涙が止まらないまま僕は寝てしまった。子供みたいで恥ずかしかった。


「地に落ちて死なぬ麦は永遠に一つのままだ」とルベドに言われて実は凄くシッョクだったんだな、と思いました。理解したいのに出来ないアルベドは大人になっても忘れられないトラウマになってしまったようだ。
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